会長挨拶

第29回侵襲とサイトカイン研究会 会長

岩手医科大学 外科学講座

佐々木 章

 この度は、「第29回侵襲とサイトカイン研究会」を2023年7月6日(木)にシェーンバッハ・サボーで開催させていただくことになりました。歴史と伝統ある本研究会会長の名誉を賜り、機会を与えてくださいました役員と会員の皆様方に心より感謝申し上げます。
 本研究会は、外科侵襲とサイトカインに関する研究発表、意見交換、新しいアイディアの開発や進歩に貢献することを目的に設立され、2016年から日本外科代謝栄養学会と合同開催しています。今回は、日本外科代謝栄養学会第60回学術集会とアジア代謝栄養学会との合同開催にジョイントして、同会場で現地開催の予定です。
 第29回研究会のテーマは、「Bridging the research-patient benefit gap」としました。侵襲学に関する基礎研究から臨床研究への発展、研究を研究だけで終わらせずに、研究成果の患者還元を目指したご発表を期待し、議論を深めたいと思います。皆様方のご協力により、一般演題4題、優秀演題20題のご応募をいただきました。一般演題はワークショップに採択、優秀演題は抄録と発表内容の審査から、閉会式前に優秀演題3題の表彰並びに副賞を贈呈します。
 共催セッションとして、ランチョンセミナー「腸内細菌と侵襲を科学する」、アフタヌーンセミナー「最新の医学研究がもたらす新治療戦略」、スポンサードシンポジウム「外科手術のパラダイムシフト ~低侵襲手術のNext Stage~」を企画しました。「侵襲軽減」、「臓器機能障害改善」をキーワードとした多様な視点でのプログラムにより、ご参加いただいた皆様方の研究活動発展と診療アップデートに役立つことを期待しています。
 新型コロナウイルス感染症の影響で医療従事者の働き方や学びの場が変化している現状ですが、少しでもポスト・コロナを感じられるような対面での研究会を目指して、岩手医科大学外科学講座一丸となって準備に邁進して参ります。多くの皆様方にご参加いただけますよう宜しくお願い申し上げます。